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カンファレンスレポート「イノベーションへ導くWeb戦略セミナー」権成俊氏|阿部淳也氏|梅田悟司氏

去る9月1日(木)と2日(金)に松本市と長野市にて開催されたSHINSHU BRAND WAVE 2016「イノベーションへ導くWeb戦略セミナー」は、昨年に引き続き、長野県企業の経営者様・広報担当者様、また制作者様を対象に、Webサイト活用の最新情報や実践的な構築手法を共有することを目的として開催されました。

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今回の講師は3名。株式会社ゴンウェブコンサルティング代表取締役で、経営コンサルタント・ウェブコンサルタント・ECコンサルタントと活躍されている権成俊さん、株式会社ワンパクの代表取締役、クリエイティブディレクターとしてナショナルクライアントで数多くの成果を出されている阿部淳也さん、株式会社電通のコピーライター・コンセプターとして活躍されている梅田悟司さんです。
まず最初の登壇者は権さんです。
インターネット以後「競争のルールが変わった」ことを前提とし、企業には新しい戦略が必要であるという話から始まりました。企業の商品やサービスについて競合が増加する中、利益につながりずらいのは当然でありこれを回避するためには、「アクセス対策」や「値下げ」といった対応に走るのではなく、オリジナルサービスの開発など「選ばれる理由」を新たに創る必要があることを述べられました。
具体的なオリジナルサービスの事例では、エンジェル宅配さんの「持ち込み宅配」を例に、ターゲットを絞り込むことで強いサービスになるという考え方が示されました。また、上澤梅太郎商店さんの事例では、企業は社会に何を貢献できるかという経営者の価値観を深掘りすることで「贅沢ではないけれど、豊かな朝食」というミッションにたどり着き、これを軸としてWebもパンフレットもサービスも変更し大きな成果に繋がったことが紹介されました。

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株式会社ゴンウェブコンサルティング 権成俊氏
二番目の登壇は阿部淳也さん
インターネットのコモディティ化によるデジタル化の加速、メディア・デバイスの多様化による情報爆発を前提に、これまでのマスメディアに見られる一方的な広告の限界を指摘。企業は、生活者視点を大切に考え、新たなサービス・体験・価値提供を行えるようなコミュニケーション・プラットフォームをもつことの重要性について述べられました。また、こういったコミュニケーション戦略を前提としたプロジェクトは、企業と広告代理店や制作会社がお互い本当の意味でパートナーとなり、「競争」ではなく「共創」の関係性のなかでお互いが自分ごととしてプロジェクトを進めていく必要性について語られました。そのために問題から課題を抽出、課題を解決する戦略をたてるプロセスに、関係者を交えたワークショップを活用し実行していくことの重要性について述べられていました。

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株式会社ワンパク 阿部淳也氏
最後は梅田悟司さん
「売れない≠製品が悪い」のではなく、企業目線で情報を発信しているから、生活者の課題を解決するという視点で、製品の役割や使われ方を再定義する必要があることを述べられました。また、ブランドは物理的ベネフィットと情緒的ベネフィットに分けて考え、生活者の心の中に生まれるものでありブランドとは企業のものではないということについても述べられました。メディア環境の変化や、情報爆発、スマホの普及によってもたらされたのは、興味あること以外が排除される環境。これを突破するには納得性と意外性をかけあわせた「そうきたか!」という視点で創ることの重要性について事例を交えてお話をされました。

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株式会社電通 梅田悟司氏
豊富な経験に基づくお話が3名それぞれの視点で展開されていましたが、インターネット以後の変革の時代、生活者にどんな価値提供を行いどんな関係性を創るのか、生活者とのコミュニケーションの重要性が問われているということについて共通で話されているように感じました。
ご参加いただいた皆さんからのアンケートを拝見しても、これからのメディア戦略やそのプロセスについて企業目線ではなく生活者視点で考えることの重要性について理解できたという意見を多くいただきました。セミナーにお越しいただいた皆さん本当にありがとうございました。
SHINSHU BRAND WAVEは、地域で暮らす私達がインターネットを最大限活かし、インターネットの先にいる多様な人々に価値を提供するためには何ができるのかということを、これまでの様々な成功事例や先端的な取り組みとともに学び、明らかにしていきたいと考えています。
会社や個人の枠組みを超えて連携し合い、私達の価値提供のあり方がどこかと比べる必要のないほど、力に満ち溢れたものとなるようにこれからもSHINSHU BRAND WAVEの活動を続けていきたいと考えています。これからもSHINSHU BRAND WAVEをどうぞよろしくおねがいいたします。